2007年12月8日(土
)
鹿島港・清栄丸 ヒラメ
冬のエサ釣りの代名詞といえば、まず思い浮かぶのがヒラメ釣り。
しかしこの釣りは、活イワシを沈め、ひたすらアタリを待つイメージで、釣りとしての面白さとは??という感じがしないでもない。むしろイメージとしては、ギャンブル性の高い、ボーズ当たり前で釣れたらラッキーという、できればあまり近づきたくない釣りモノだった。
しかし、ここのところ恒例となっているbookuと職場の同僚のHさん、F君との3人での釣行が12/8に計画されていた。2人ともまだまだ釣りには慣れていないので、初心者でも釣れるものを考えた時、カワハギやフグは問題外、最近東京湾でポツポツ上がっているタチウオも疑問符がつく。その点、ヒラメならかなりの部分は運だと思うし、アタリを出すための難しいテクニックもいらない(らしい?)。ここのところ、イナダが好調とのことで、ヒラメが釣れなくてもお土産は確保できる可能性も高い。
というワケで、「んじゃ行ってみるか?」とbookuもほとんど経験したことのない、ヒラメ釣りに挑戦することになりました!
当初は、2年前に2回ほど利用した日立の船に乗ろうと計画していたのですが、そこは船が小さいのと、12/1の解禁の様子を見る限りやや不調気味?ネットで調べると、鹿島出船のヒラメ船は、型は小さめながら連日安定した釣果が出ている。本当は、釣れれば型が良いと言われる日立のヒラメに挑戦したかったのですが、直前で弱気になってしまい、鹿島の船宿を選択。さあ、コレが吉と出るか凶とでるか?
行くと決まればネットでヒラメ釣りの情報収集をし、気分が盛り上がってきます。やはり、初めての釣りモノはいつだって、ウキウキワクワク、ついには専用竿まで購入してしまいました!
================================
行きの車中で暗雲が…
当日の午前2時。bookuの自宅に集合し一路、鹿島を目指しました。
さすがにこの時間は、道も空いていて鹿島までは2時間ほどで到着。しかし、鹿島の住友金属の工場の煙突の煙が、なぜか真横にたなびいている…。
「もしかして、風強い?」
bookuとHさんにとって釣りの時の一番の敵は、船酔い。
早くも暗雲が立ち込め始めた。
実際、港に着くとすでに北風がビュービュー!大丈夫なのだろうか?と不安が一瞬よぎるも、とりあえず船宿で受付を済ませた。
今回、お世話になったのは清栄丸さん。以前利用した時、こちらの船はデカかったので、少しでも揺れが少ないだろうと、選択しました。理由はそれだけです。
受付後の二人。右の普通のがHさん、左のオカシイのがF君。
さっそく船に乗り込み、釣り座を確保。しかし、どういうことか左舷ばっかりお客さんが乗っていて、右舷はオオドモのみで、後はガラガラ。コレは何かあるに違いないと、bookuたちも左舷に!しかし、3人分空いているのはミヨシしかない!ミヨシといえば、ベテランや常連さんの特等席、ラッキーと意気揚々、ウキウキでしたが、コレが悲惨な結末を生むことになるとは(笑)。
午前5時56分。一隻ずつ港から出て行きます。
ウキウキの瞬間です(笑)。
航行中は皆、キャビンに入っています。航程20〜30分のポイントまで走ります。
北風の影響か、波というかウネリが高く、ダッパンダッパンと激しく揺れながら進んでいきます。一抹の不安が頭をよぎりましたが、キャビンで横になりポイント到着を待ちます。
ポイント到着〜。生簀の活イワシが1人3尾ずつ配られます。
今日のエサはマイワシです。
さあ、釣り開始です!思ったより波が高いことに加え、ミヨシ寄りの席なので、激しく上下しています。本当に大丈夫なんでしょうか!?
まあ、酔い止めも飲んでいることだし、なんとかなるでしょう。
最初のポイントで、仕掛けを落とすとすぐに、bookuの竿にアタリが!本アタリが出るまで、ドキドキワクワクの時間です。コツコツ、コツコツと手元に伝わってくるアタリ。だんだんドキドキしてきます。なるほど、コレがヒラメ釣りの楽しさなのね、と納得。
ふと隣のHさんを見ると、なんとコチラもアタッている様子。ほぼ同時にアタり始めたらしいです。Hさんの方は、竿がガツガツと入っています。コレはもういいだろう、と先に上げてもらうと、一瞬ググン、と大きく竿が曲がりました。「来たか???!!!!」と興奮しましたが、無念のすっぽ抜け。残念〜!
残るbookuの方は、残念ながらそのまま引き込みが来ず、不発に終わりました。
しかし聞けば、Hさんは、エサの着け方を理解しておらず、孫針にイワシをつけ、フロントの針は、遊ばせていたことが判明!もし、通常通りの着け方で孫針をイワシの背か腹につけていれば、ヒットしていたかも〜?!初心者ならではの、なんとももったいないミスです。
その後、F君にアタリ&ヒット!
こちらは、突然重くなったということで、たぶん青物でしょう。釣り運のないF君が本命を釣れるワケがありませんし(笑)。上げてみると、案の定、イナダでした。でもイナダも美味しいし、良かったね〜。
その後の流しで、bookuは気付かなかったのですが、仕掛けを上げてみるとイワシ君がガジガジされていました。まったく気付かなかったです(涙)。今日は、潮の流れがある程度ある上、ウネリで船も上下するため、アタリが分かりづらいようです。開始から1時間ほど、経過し、船中で取り込まれたヒラメは1尾のみ。それもソゲクラスでしたので、今日はあまりいいとはいえないようです。実際、周りのベテランさんたちは、「今日は、ダメだね〜。アタリもないよ」と漏らしていました。
たまたま場所が良いのかbooku、Hさんにはアタリが2回ほど出ていたので、まだマシと思わなきゃいけませんね。
8時30分ごろでしょうか?左隣の年配の方とちょっと話をしていた時、その方が突然顔をほころばせて「オイ、今アタッたよ〜!ホラホラ」と竿先を指さしました。おお〜っ!本当に竿先がツンツンしています。「食えっ!食えっ!」と二人で眺めていると、そのうちグイングインを竿先が入っていきます。なるほど、コレがヒラメのアタリかぁ?なんて他人の竿ながらドキドキしていると、そのうちにその方、さらに食い込ませようと少し竿を持ち上げて本アタリを誘っています。なるほど、こうやって誘うのか?と感心していると、「もういいかな?いいと思う?」とニコニコしながらbookuに聞いてきます。そんなこと言われても困るんですケド…(笑)。
よっしゃ〜、ソレっ!の掛け声と同時にアワセを入れると、見事に掛かったようで、竿が満月のように曲がりました〜!なんだか、自分のコトのように嬉しいですネ!
慎重にやり取りして上がってきたのは、いいサイズのヒラメでした〜。無事、船長にネットで掬われたのは、2.5kg、60センチほどの良型です。うらやましい〜!おじさんもニコニコでした。
それにしても、アタリはじめからネットインまで、一通りの流れを見ることができたのは、とても良い勉強になったし、ある意味ラッキーでした。絵に書いたようなヒラメ釣りの面白いトコロを見ることが出来たと思います。
その15分後くらいでしょうか?bookuの竿に違和感のような、かすかな異変が現れました。
しかし、先ほどの方のように、クンクンとかグングンとかは言わず、何かかすかに重い程度です。しばらく待ってみましたが、何の変化もなく、試しに竿を少し持ち上げてみます(さっきの人のマネです)すると、重いんですよコレが!ヒラメらしいアタリではなかったので、半信半疑で巻いてみると、かすかに魚が暴れるような感触がします。ドキドキしながら上げてみると、なんと、ヒラメがついていました〜!!
中乗りさんに、慎重に掬ってもらったのは、約1kg 40センチほどのソゲでした〜!
型は鹿島でのレギュラーサイズとはいえ、嬉しい本命です。
欲をいえば、お隣の方のようにアタリから掛けるまでを楽しみたかったですが、次に期待ということで…。
その後、船長さんが潮周りするときの「上げてください」の声でHさんが上げて見ると、何か掛かっています。こちらもアタリなどは分からなかったようですが、竿がかなり曲がっていて、コレはデカイかも!と周りの釣り人からも熱い視線が集まります。
ドラグの出し入れをしながら、慎重に巻き上げて魚影をみると、残念、ヒラメではなくスズキでした〜。しかし60センチオーバーの良型で、お土産としては十分なサイズでした。
しかし、この頃からだんだんbookuもHさんも顔色が悪くなってきました…。
うー、やはり船に酔ってしまったようです。気持ちワル…。
ミヨシは、特に揺れるので、ジェットコースター状態で落下することもたびたびありました。
F君は、逆に楽しんでいましたが、bookuとHさんにとっては、たまったものではありません。
bookuは、この後、10時には限界に達し、キャビンで横になることに。
Hさんもほどなく、キャビンでダウン。
結局、納竿までふたりとも起き上がれず終了。
ちなみに後から知ったことですが、右舷の当初がら空きだったのは、たまたまだったようで、右舷左舷ともポツポツ程度はヒラメが揚がっていたようです。
右舷側の胴の間〜後ろ寄りに釣り座を構えていれば、こんなに酔わなかったかも!?
まったく船酔いしないF君のみラストまで頑張り、イナダを2尾追加(笑)。なぜか本命が釣れないF君の本領発揮です。
結局、この日の釣果は0〜3尾。ボーズの方も結構いたようですので、1尾でも本命が見れて良かったと思います。
しかし、何か不完全燃焼だったのも事実。
ヒラメ釣りの面白さは、何となく分かったような気がするので、せっかくロッドも購入したことだし、ぜひともまた挑戦したいです!
Copyright (C) 2006 booku All rights reserved.