2007年4月30日(土
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マコガレイ 鹿島港 植田丸
毎年、4月頃に茨城県は鹿島港から出船のカレイ船に乗ることにしています。
この釣りの魅力は、カレイ独特の平べったい体躯での下へ下へと踏ん張るようなファイトと、何と言ってそこそこのサイズが20〜30尾とコンスタントに釣れることです。よほど天候が悪かったりしなければ、ハズレも少なく船釣り初心者にもおススメの釣りものです。
カレイ釣りと言っても、例年だと主にイシガレイという種類のカレイが釣れ盛り、9割はイシガレイ、ごくたまにマコガレイなのですが、今年はどうしたことかマコガレイが絶好調。もちろんイシも釣れますが、多いときは釣果の7割以上がマコという日もあったとのこと。
一般的にマコの方が、イシより食味が良くお値段も高級!クセの無い淡白でホクホクとした白身にありつきたいと3月頃から釣行計画を立てていたのですが、週末ごとに天候が悪く、なかなか実現しませんでした。
早くしないとマコがいなくなっちゃうョ〜と周りにおどされながら、GW前半にやっと鹿島釣行が実現したのでした。
さてさて期待通りマコガレイが釣れてくれるのでしょうか?
鹿島港に到着したのは、午前5時。すっかり日が昇るのも早くなり、もうかなり明るいです。
今回は、釣り初心者Hさんと自称海釣り経験者F君と同行です。F君は、去年もイシガレイ船に同乗し、10尾以上の釣果を上げていますので余裕の釣行となります。「どうせいっぱい釣れるんだから、今年は、イシガレイは全部リリースっすョ。マコだけ持って帰りますから。イシガレイいらない!」とはしゃいでました。
今回お世話になる鹿島港の植田丸は初めての乗船です。さすがGW、乗船客は、15人以上います。
出船前に気合を入れる二人です。上の普通の人がHさん、下のちょっとオカシイのがF君です。
受付でイソメを買いました。「マコが釣りたいならゼッタイイソメだよ〜。今年は、メゴチが多くてエサを盗られることが多いから、3パックはあった方がいいねぇ」おばちゃんのススメで青イソ3パック購入しました。
さあ、いよいよ出船です。定刻の午前6時、港内の船が一斉に外海に出て行きます。
ポイントまでは、30分ほど。今日な波風もなく、快調に飛ばしてポイントに急ぎました。
さあ、いよいよ実釣スタート!水深20Mほどの砂地です。オモリは40号。カレイ仕掛けにイソメをたっぷり付けて水底まで沈めてアタリを待ちます。
ちなみにこちらの船宿の船長さん、マイクでエサの付け方やポイントについてアナウンスしてくれるのでしが、訛りがキツくほぼ判読不能でした〜(笑)
しかし、潮が流れていないのか仕掛けがまっすぐに落ちていきます。大丈夫かな〜?とちょっと不安になりました。
Hさんの足元の海水を吐き出すホースが外れ、パイプから盛大に水が飛び出しています…。ヘコむ事なく「当たりだ、当たり!」と無邪気に喜んでました(笑)
開始から30分経過。
しかし、今日は本当に良いお天気で、風もなく水面は鏡のようです。外房でこんな凪初めての経験です。ま、凪倒れという言葉がありますが…。
今のところ、釣果はベテランっぽい常連さんが型を見た程度です。
bookuとHさん、F君には、ポツポツとメゴチが上がりますが、本命は、まだ見れません(涙)
船内でもやや沈滞ムードが漂い始めたころ、船長さんが決断!「ダメだ、ここぁ!移動するっぺョ〜」とフルスロットルで次なるポイントへ。
釣れないムードが充満して来た時のポイント移動、良い気分転換にもなるし好きです。いい船長かも〜。
そして次なるポイントへ到着!さっそく始めます。すると、先ほどよりは好感触。メゴチとは違うクンクンというアタリが何度かありました。期待できそう〜。
すると、Hさんが竿を弓なりにしならせらがら、リールを巻き始めました。「なんかさっきのメゴチよりすごく重い…」笑顔で慎重に巻いています。
しかし数秒後、「なんか軽くなった…」。笑顔がとたんに曇りました。
惜しい!周りでもポツポツ上がり始めたので、たぶんカレイでしょう。
そうこうしているうちにbookuにヒット〜。カレイ独特の抵抗が心地良いですね〜。上がってきたのは35センチほどのイシガレイです。マコが欲しいところですが、朝からアタリがなかったので、とりあえず嬉しい〜。朝イチより少しだけ潮も動いてきた感があります。
そして、Hさんも再びヒット!今度は、慎重にやり取りしてゲットしました!初イシガレイ、おめでとうございます!
一尾、手にしたことで余裕が生まれましたので、缶ビールを開けることにします。大海原の上でノンビリ楽しむ缶ビール。最高です!
ちょっと見づらいかもしれませんが、この竿受け、Snow Peakというメーカーのモノです。釣具では、ほんのわずかしか展開していませんが、本来、キャンプ道具のメーカーで、そちらではかなり知られたビッグネーム。このメーカーのモノしか使わない!というファンがいる程なんです。しかし釣りの世界では、知名度がイマイチでマイナーなメーカーとして見られています。ところ変わればブランドの価値が変わるというのも面白いですね〜。
bookuにとってこの竿受けは、シンプルで使いやすく、軽いので気に入ってまーす。まあ、軽いというのは樹脂を多く使っているからで、その分強度に不安があるとの声もありますが、よほどの大物狙いや、深場の電動を使う釣り以外では、まったく問題なしです。
その後もbookuとHさんは、順調に数を伸ばします。いい感じでマコが混ざって釣れてくれるので、かなり楽しいです!ウネリに弱いbookuとHさんですが今回は、ベタ凪!集中して釣りができ、いつもの外房釣行より密度が濃い!(笑)
しかしこの釣りは、カレイに針を呑まれることが多く、針を外すのに思ったより苦労します。
仕掛けを多めに用意して、外れないものは交換した方がいいかも。↑の写真のように外科手術をするシーンが多く見られました。
割りばしをハリスに巻きつけてカレイをくるくるブン回して外すという手もありますが、ハリスに傷がつくので、不安があります。
そして、実釣開始からここまで一度も名前が出てこないF君。そうです、釣れてないんです。「どうせいっぱい釣れるイシガレイなんかリリースっすョ!」と息巻いていたF君ですが、周りもそれなりに釣果を出している中でただひとり、なぜかノーフィッシュ!ガンバレ!
魚を釣ってないから写真がないので、別の写真から切り抜いて貼っておくからネ(笑)
というわけでbookuの11時頃までの釣果です。樽に入りきらないほどの大型のマコガレイとイシガレイ(50UP)も混ざりとても楽しめました〜。
今回、好調に釣れた要因としてF君の隣のオジさんを見習ったということがあります。船内での席順は胴の間の前よりで、船首からF君、Hさん、bookuの順で座りました。F君の隣のミヨシにいたオジサンがかなりの腕前で(実際竿頭でした)、ハイペースで釣り上げていました。
この釣りは通常、オモリを着底させたら30センチほど仕掛けを上下させカレイを誘います。(これを小突きといいます)
しかし、このオジサン、仕掛けをあまり動かさず、イメージとしてオモリがかすかに底から離れるかどうかを小刻みに行う独特の誘い方をしていました(バス釣りで言うところのシェイキングみたいな感じ)。
それをなるほど、なるほどとHさんが目ざとく発見し、二人でトライしてみると、確かにオモリを大きく動かさない方がアタリがでるし、食い込みも良いようです。それがどうやら、本日のヒットパターンだったようで、F君にも教えてあげようと思いつつ、ついつい時間がたってしまい…。釣りの引き出しがあまりないF君、延々と30p上げて、下ろしてと大ぶりの小突きを繰り返していました…。気付いていたんだけど、そのサングラスが眩しすぎて、話掛けられなかったよ。F君、ごめん。
しかし、隣なんだから、少しは見習えョ〜(笑)
結局12時の沖上がりまでに、bookuが20尾、Hさんが12尾、そしてF君が1尾でした。F君もなんとかマコガレイをラスト30分で釣ってました!チッ(舌うち)。
下船後、船宿でイシガレイの下処理をしてもらいました。
そういえば、乗船時に青イソを3パックも買いましたが、1パックで足りちゃいました(泣)メゴチが予想以上に少なかったみたいです…。2パック余った青イソの処分に困りました。
Hさんとbookuは、型モノを上げたということで写真まで撮ってもらい…。
Hさんにとっては、最高の1日になったようで何よりです。F君にとっては、冴えない1日になってしまい…これはこれで面白かったです!(笑)
船宿で撮ってもらった写真でーす。
釣果の比率は、マコガレイが8尾、イシガレイが12尾でした〜。マコは殆どが良型で、とても美味しく頂きました〜。イシガレイも丁寧に下処理して、こちらも美味しく頂きました!
今シーズンは、もう1回くらい来ようかな…。
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