2007年9月9日(日
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長浦港 こなや丸 タチウオジギング
今年は、タチウオが比較的好調なようで、連日10〜20尾ほどの釣果が安定してでていた。
ただし、タナが浅いようで例年ではあまりしていなかったソフトルアーを使っての釣果らしい。bookuはソフトルアーでも全然平気なのだが、難色を示していたのがyau。数年前、無理やりメバルのソフトルアー船に連れていき、1/32だの1/64オンスだのといった激軽ルアーを投げさせたもののうまくいかず貧果に泣いたトラウマがあるらしい。
以来、ソフトルアー=ちゃんと投げられない=釣れない=晩の肴にありつけない=そんなのに高い乗船代出すんだったら、そこそこのお店で美味しい魚とお酒でも呑んだ方がマシ!という発想になってしまったようだ。「全然別物だよ!」といってもなかなか信用してもらえず、タチウオがジグの水深に落ち着く頃まではおあずけとなっていた。
そんな中、毎年この時期になるとやってくる青物(イナダ、サバ)などが上がり始めたようで、タチの釣果は今ひとつながらも楽しそうな雰囲気。イナダが4-5匹にサバが4-5匹上がればそれなりに楽しめるし、何より帰宅後の楽しみもたっぷり♪
よし、それなら行ってみよう!とひさしぶりの釣行となったのでした〜!
出船は午前6時。余裕を持って5時頃港に着いた。船長さんたちに挨拶をすませ、準備をしていると、アレ!?と忘れ物に気付く。デジカメがない…。
というわけですみません。今日のレポは画像なしです。といっても、いつもと代わり映えしない釣行だったので、ま、いいでしょう。
定刻通り出船し、まず最初に入ったポイントはタチではなくイナダ、サバなどの青物ポイント。(観音崎沖)
「水深は、20mくらい。底からやってみてください」と船長からアナウンス。しかし、しばし反応がない。
台風一過の昨日は、ここでサバが絶好調だったらしいのだが…。
やっと魚が揚がったのは、ポイントに着いてから40分後くらい。ただし、釣ったのは船のミヨシに立っていた方。ビタンビタンと魚のひれが船床を打つ音が響く。見れば美味しそうなイナダがはねている。丸々太っていて、サイズは40センチほど。うらやましい…。
その後、船中でもポツポツ上がり始めた。しかし、群れが小さいのか、活性が低いのか?散発的でなかなかbooku&yauにはヒットしない…。「アタリもないよ〜。どうしよう?」とyauも不安そうだ。「大丈夫、イナダなんて来るときはドカン!だからさガマンガマン」と何が大丈夫なのかよく分からない答えをしつつ、ガマンしているとbookuのロッドが絞り込まれた!!待望のドカン!です。しかし、ひさしぶりにイナダを釣りましたが、本当にいいヒキします。楽しい〜!
しばしやり取りをして上がってきたのは40センチほどのイナダ。これで、今晩の肴はゲット!やった〜。
そして、その後すぐにyauにもヒット!横に走るイナダに翻弄されつつなんとかこちらも無事に取り込みました!
というわけでまだ、9時過ぎですが…
こんなのを呑み始めます…。(注 前回の画像を流用)
その後も、船内にはポツポツと取り込まれますが、booku&yauにはヒットせず…。
10時を過ぎた頃から雲が晴れ、日が差してきました。
とたんに気温が上がり暑くなります。台風が運んできた湿った空気はそのまま残っているので、蒸し暑いといったらないです。全身に絡みつくような暑さ。喉が渇くので、つい呑み過ぎてしまい、缶チューハイを立て続けに飲み干した。珍しくyauも飲みたいというので一缶渡すと、うぐぐと喉を鳴らして飲み干します。
船の揺れとお酒の酔いがふわりふわりと体を包み、気付けばロッドを握る手の力が抜けていく。
「もうダメだな…俺たち…」「そうね…」
今にして思えば、男と女の一大事のように思える会話を夫婦でしつつ、鈍りつつある釣欲に身を委ねる。そして頭をもたげつつある睡眠欲と戦った。
いつの間にか
戦いの相手が目の前の海ではなく、自分自身になっている
のが悲しい…。
11時過ぎ。船全体の士気が下がりつつあるのを察したのか、船長から喝を入れるためのアナウンス「今日朝イチから金谷沖のポイントに向かった僚船は全然ダメみたいです。今いるここのポイントは、魚の反応も出てるし、まだ可能性が高いですからね!もうちょっと頑張ってやってみてください!」。要するに
今のこの状況は、他のポイントの船よりはまだマシだからネ。他にもっと不幸な人たちがいるんだから頑張って…
ってこと?!
なんだか学生の時、スキーに行って足を単純骨折した友人が、松葉杖を片手に
「突っ込んできた相手は複雑骨折だったからさ…」
と勝ち誇っていたように言っていたのを思い出した。
しかし、人間とはさもしいものです。この船長からの他船の情報リークにより多少士気が上がってきました。と、そんな折、お隣にいらしたカップルの女性が、何やらヒットした模様。しばらく見ていると、おお〜っ!上がって来たのは、タチウオだ!
これを見てガゼンやる気になったのはyau。同じ女性アングラーが釣り上げた事もあり、また苦手意識のない、どちらかといえば得意な釣り≠ナあるタチが相手ならという事もあり、目の色が変わった。
どうやら船の下にはいつの間にかタチウオの群れが現れたようで、イナダなどではありえない、かすかに触れるような繊細なアタリが出始めた。そして、ついにガクンとbookuのロッドが引き込まれる!「やった!ヒット!」ヨロコビも束の間。ファイトを開始して数秒で、ふっと軽くなった。くそ〜。そして、bookuを横目にyauもファイト開始!慎重に巻き上げ、上がってきたのは、待望のタチウオでした〜!こちらは、無難に取り込むことができました。
(注 船宿さんに撮ってもらいました)
その後も、タチのアタリが続き、船内に何匹が取り込まれています。ここで、やっと本領発揮!yauが2連チャンを含め3尾をキャッチし、bookuもやっと待望の1尾をゲットしました。ふう、やっとクーラーの中が賑やかになってきました。
そして、その後bookuは、得意の!?外道釣り。なんとホウボウがヒット!東京湾にはあまりいないであろうホウボウをヒットさせるのは、これで2回目!あまり自慢にはなりませんが…
しかし、昼を過ぎたあたりで、急速にアタリが遠のき、船中もシーンと静かになってしまいました。ポイントに入れ直す潮回りの時間と回数がだんだん増えてきます。そうなると…
当然のように眠気が…。40分ほど意識不明になりました。(注 前回の画像を流用)
目覚めてから、yauに聞くと「全然ダメ。アタリなくなっちゃった。」と渋い顔。
しかし、復帰してすぐのbookuのロッドにヒット!グイグイとロッドが絞り込まれ、良型のようです。上がってきたのは、メータークラス指4本サイズでした〜!
(注 船宿さんに撮ってもらいました)
ここから持ち直し、再びアタリが出だしたようで船内でもポツポツ上がりはじめました。なんだかいいタイミングで昼寝をしていたみたいで、ちょっと得した気分です(笑)。
このあと、bookuに2連続でヒット。終盤で釣れたので気持ちよかった〜。yauも負けずと2尾をヒットさせました。
結局、この日は、booku&yauそろってタチウオ4尾とイナダ1尾、おまけでbookuにはホウボウ1尾。釣果だけ見れば寂しい限りですが、終盤に釣れたこともあり、けっこう楽しめました。残念だったのは、脂乗り乗りの秋のサバが釣れなかったこと。
次回は、青物シーズンが終わらないウチにまた来ようと思います!
おまけの画像は、帰宅後の1コマ。
タチウオは、たたき風に、イナダ・ホウボウはそのままお刺身に。やっぱり釣りたては格別です。特に驚いたのはイナダの味。こんなに美味しかったとは!
しっかり
血抜きして、鮮度を落とさないように氷締めにしたからでしょうか?
口に入れた時にまず感じるのは、ほんのりとした甘み。噛み締めれば適度な弾力と口の中に広がる旨み。青物特有の生臭さはまったくありません。
1尾分の半身をお刺身でペロッと食べちゃいました〜!
そしてもう半身は唐揚げにして日本酒と…。こちらもまた美味!
食欲の秋、青物の秋
イナダとサバがいるウチに早くまた行かなきゃ!
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