2006年10月7日(土)〜9日(月) 秋田 古民家素泊まりの旅
それは、9月のはじめのことだった。
仕事帰りの赤提灯で、ふとした事から藁葺きの田舎風の古い家屋の話題になった。その時に居たメンバーは、bookuとyau、それにyauの後輩のSちゃん、bookuの知り合いのF君の4人。SちゃんとF君は、たまたま田舎が九州にあり、おばあちゃんちがそうだったとかそんな話をしていた。
bookuとyauは、いわゆる田舎がなく藁葺きの古民家に泊まった事は、旅行で行った宿などだけだったが、印象に残っていた秋田の貸切で使わせてくれる古民家の話をした。
そこは、秋田県のとある町の山間にある。小さな集落の外れにあって、日本昔ばなしに出てきそうな佇まいの旧・農家だ。重要文化財なので、宿泊者がいない時は、併設の資料館と合わせて見学できるようになっている。
「そもそも、重要文化財に泊まれる事がすごいだろ〜!」なんて、酒を呑みながら自慢した。さらに、一人でも貸切で使わせてもらえて、キッチン・風呂(ガス式ですが…)、それに炊事道具や食器類、布団(ちょっとカビくさいけど…)などがあり、食堂8畳に6畳くらいの和室×2、4.5畳の和室×1、8畳くらいの板の間×2、そして10畳くらいの広い土間があり、実際に使用可能な囲炉裏まである。
不動産屋さん風に言うと、5LDDK+S(納戸)+I(囲炉裏)になるのだ。(ちなみにDがふたつあるのは、ひとつはダイニングの略で、もうひとつは土間の略です…)。「とにかく10人くらいが楽に泊まれるような立派な家屋なのだ!」「とにかくすごくいいところなのだ!」ということをヨッパライつつ熱弁した。
そして、ひとしきり話したあと、「じゃそこにみんなで行ってみるか?」ということになったのだった。
(酒の席での話しだったので、booku&yauはまさか本当に秋田まで行く事になるとは思っていなかったのですが…。)「それじゃ、10月の3連休にでも」と、あれよあれよと話は進み、酔っ払った時の話にも関わらず、無事実現する運びとなってしまった。
さてさて、おとなしい?男性陣と酒豪の(笑)女性陣ふたりのメンバーで、秋田、飲みまくりツアーが開催されたのです。どうなったでしょうか?
今回のレポは、正確にはキャンプというカテゴリではないのですが、素泊まりということでキャンプ道具も若干使用したことですし、掲載する事にしました〜。最後までよろしくお付き合いくださいませ。

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爆弾低気圧到来!!

10月6日の金曜日、各自仕事を終えてから夜10時に集結して、一路高速で秋田県の八郎潟インターを目指すことになっていました。しかし、なんとこの日、大型の低気圧が日本列島に接近!出発を取りやめようかとの話もありましたが、低気圧は、今夜が峠で明日以降は天気も回復するとの予報でしたので、行けるところまで行こうぜ!と全員集合。やる気マンマンです(笑)。
確かに雨風は強かったですが、それも途中仙台あたりまで。その後、明け方にかけては小康状態となり無事に秋田までたどりつきました。

秋田に着いて、まずは地元の生鮮市場でお買物をしました。
今回は、特に観光などは考えておらず、すぐに古民家に向かう予定でしたので2日分の食材を買い込みました〜!

しかし、せっかく秋田まで来たのだから、少しは観光もしたいと、秋田名物 なまはげの博物館に足を伸ばしました!
左からSちゃん、yau、F君です。

館内には、このような等身大のなまはげが陳列されております。
おっ?このなまはげ、動きます!
っと思ったら…

なまはげ変身コーナーで、女性陣がなまはげLookで笑顔を浮かべてました!
しかしこういう格好が、とても似合ってます(笑)。

なまはげとは、秋田の男鹿地方の風習だそうですが、それぞれの地域によって微妙に衣装やせりふが違うとのことで、約50種類もあるそうです。それぞれ展示していましたが、ライトアップされたなまはげ50体は、凄い迫力でした!

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50体のなまはげです。

そして、この後、博物館を後にして、男鹿半島に向かったのですが、途中仮眠はとったものの、徹夜での長旅の疲れがでたのか、運転者を除き全員爆睡!いくら声をかけても皆さん起きてこなかったので、ひとり寂しく宿泊する古民家に向かいました(泣)
せっかくの絶景なのに…。

さあ、そして憧れの藁葺き民家に到着です!

外観はこんな感じです。周りは、田んぼと山です。裏側にはキレイな川も流れています。出来すぎのシュチエーションです。
夏に来た時は、蛙の大合唱で夜は凄かった覚えがあります。

中に一歩入ると、広々とした土間があります。

土間の真ん中に大黒柱があります。柱の奥が応接間のような感じで使われていたスペースなんでしょうか?囲炉裏があり、テーブルなどがあります。
実際に人が住んでいた頃は、ここで近所の人が集まってきて茶飲み話でもしたんでしょうネ。

大黒柱にはこのようなお面が掛かっています。玄関をキッと見据えているところから、悪いモノが家の中に入ってこないように見張っているのかな?

板の間(洋風)です。ここの部分は、戦後に造られたと説明書きがありました。
なかなかモダンなおウチですね〜。

家の外側にぐるっと廊下がありました。
廊下の奥はトイレです。

天井も高いです。
こうやって見てみると、昔の和風家屋って無駄がないし、機能的ですね〜。

さあ、さっそくキッチンにyauが立ちます。

その他のメンバーは、囲炉裏で炭を熾し、暖をとります。

まずは、乾杯しましょ!

この後、ダラダラと呑みながら各自、家の中を観察したり、写真を撮ったり。
そして日が落ちてから交代で風呂に入り、食事を作ってから本格的にまた呑み始めました。ちなみに10月の初旬とはいえ、標高300〜400mくらいに位置するのでぐっと冷えてきて寒かったです。外は雨も降っていたので、なおさらでしょうが気温は10度前後でした。
しかし、ちゃんと石油ストーブが用意してあり、囲炉裏にもあたれたので暖かく過ごせました。

ま、ま一杯どうぞ〜(笑)ピンクの人が、黄色の人にお酒をついでもらってます。
しかし、部屋着とはいえ、みんな凄い色。ちなみにbookuは、グリーンのスウェットでしたので、信号機のようだった〜(恥)

今日のメニューは、地元産の野菜、男鹿で獲れたイカ、タコ、イナダのお刺身など。

そして、秋田に来たからにはキリタンポ鍋ですよね!暖まります。

今回の目的のひとつである地酒です!
特に女性陣は、今時珍しい大の日本酒派。あまり壊れすぎないようにネ(笑)。
秋田の地酒は、本当に美味しいです。何を呑んでも美味しく感じますが、特に気に入ったのが、「まんさくの花」と「天の戸 美稲(あまのとうましね)」というお酒です。お土産に何本か買って帰っちゃいました〜(笑)

小豆も持ってきたので、コトコト囲炉裏で煮ておきました。
デザートにおしるこなんてのもオツなものでした〜。

この日は、やや疲れもあったので、早めに就寝しました。
四つ布団を並べて、合宿状態でおやすみなさい〜。
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